酒井さんは、誰もが知る大手自動車メーカーの新規事業企画担当として奮闘中。その経歴は異色で、百貨店勤務ののち専業主婦となり、その後派遣社員から正社員に、そして新規事業企画担当と「社内でも珍しがられている」そうで、ご自身も「熱意がない私に新規事業企画をやれるのか疑問を抱いていた時期があった」ということでした。
そんな酒井さんが、いま熱意をもって新規事業に臨む意欲の源泉や、戸惑ったときにどう解決しているかをお伺いしました。
<プロフィール>
- 氏名:酒井 美也子
- 会社名:大手自動車メーカー
- 役職名:主任
- 職種:新規事業企画・海外R&D連携
- 簡単な経歴: 短大卒業後、百貨店営業企画部に5年間勤務後、専業主婦に。1999年に派遣社員として再就職。2003年に子会社に正社員登用。2016に組織改編で現在の会社に転籍。現在に至る
- ご自身の年齢 :54歳、1967年生まれ
想定外の異動…!新規事業の経験・知識ゼロからのチャレンジ中!
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください
弊社が今まで培ってきた技術、開発中の技術を活かして、新事業を企画することと、海外R&Dとの連携推進をしています
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください
5:30 起床・朝食・身支度
6:30 始業(北南米とのテレワーク多し)・メールチェック
企画検討、オンライン会議、チームミーティングなど
12:00~14:00 昼休憩+離業で近所をお散歩&ランチ
14:00 午後の業務を開始
18:00 業務連絡・終業
19:00 夕食・バスタイム(バスソルトやオイルを選ぶのが楽しみ!)
その日の気分でのんびりタイム
22:00~23:00 瞑想・就寝
会社出勤がある日も通勤時間が30分くらいなのでほぼ同じです。
海外との時差で、オンライン会議が早朝や夜になることも。
上司や同僚とコミュニケーションを良く取りながら、途中で
離業(業務を離れる休憩時間)をしながら長時間勤務にならないよう
自己管理して働いています。
新規事業開発に携わる事になったきっかけを教えてください
21年1月に新規事業開発グループがCTO付きで発足。
そこへ異動になりました。
海外連携の業務をそれ以前から担当しています。
以前からの業務を持ったまま、新規事業開発にチャレンジさせて頂くことになりました。
アサインの理由を聞いてみたところ、前年に「特許ソン(特許+マラソン)」という特許のアイデア出し活動があり、そこでおもしろい視点のアイデアをたくさん出していた事を上司が覚えてくれていたそうで、それがきっかけになったようです。
今、担当されているプロジェクトはどのような状況ですか?
4月ごろから、ようやく取り組む内容が見えてきたところです。
現在、絶賛迷走中…じゃなかった、推進中です(笑)
事業開発の担当になってよかった!と思えるHappyなエピソードはありますか?
ある役員にコンセプトを提示した際、「こういうのって僕らには思いつかないからすごいな」と言って頂いたこと。
プレゼンの準備を頑張って良かった!って思いました。
そして、そんな風に言って下さる役員のお人柄にも、もっと頑張ろう!って素直に思いました。あれ?これ、役員の作戦ですかね?(笑)
何人もの役員や部長に相談させて頂いているのですが、皆さんから応援のコメントやアドバイスを頂けて、アイデアから日々ブラッシュアップしていっています。
逆に、事業開発の担当になって、大変だったこと、苦労したことは何ですか
昨年まで担当していた海外連携業務もほぼそのまま継続しているので、仕事量が純増しています(笑)時差もあるので、気を付けないと働きすぎてしまうので気を付けてます。
「新規事業をやりたい!」と希望して異動したわけではなかったので、熱意がない私にやれるのか疑問を抱いていた時期がありました。
今も熱意、というよりは、組織人として向き合っている方が強いです。アサインされた業務として、成果を出すぞ、みたいな。いつか自分のプロジェクトに本当の熱意を持てるといいな(笑)
疑問を抱いている状態をどう乗り越えましたか?
会社が好き、という気持ちがずっとあります。愛社精神つよめです(笑)
社長を始め、トップマネージメントが目指すものに共感もできる。
トップの言葉をナマで聞ける環境にも感謝ですね。
会社が目指したい未来と、自分の考えていることとのベクトルが同じことを自分自身で確認しながら業務にあたれることが、私にとってはとても大切です。
トップのビジョンを実現するために組織に貢献したい=WORK(機能する)という思いが、新規事業担当になる前からずっとあります。新規事業企画も、アサインされた業務が追加になっただけと捉えていて、そこで自分がやれることを自分らしくやる、という気持ちです。
新規事業企画に取り組むことを通じて、お客様のお声を直接聞いたり、社外の方々と知り合うこと、起業に関する知識を学ぶことをまずは楽しもうと思っています。
いままでは担当領域外だった社内の技術を広く知ることも必要なので、知的好奇心は日々満たされていますね。
「お客さま」にとって、美也子さんが取り組んでいる「商品・サービス」のメリットは何になるのでしょう?
既存の製品を通じ、お客様が弊社に持ってくださっている「信頼」「期待」に、お応えし続けたいと思っています。生活スタイルが変わっていっても、弊社の提供するものに「安全」「安心」を感じ続けて頂けたら嬉しいです。
その「商品」の課題について教えてください
今、一番メインに取り組んでいるものは、まだ皆さんの身近にはないものなので、これを本当に皆様に受け入れて頂けるか、受け入れて頂くためにはどのような形でお届けするのがいいのかを一生懸命考えているところです。
今後の目標やプランを教えてください!
発想力だけでなく、この先、事業化という未体験の壁をどう乗り越えていくかが大切だと思っています。働き方改革、行動力などあらゆる面で、今までの弊社における型を破ることを期待されていると思っています。
まずは既存プロジェクトとは異なるスピード感のある活動を推進していくことが目標です。
PRお願いします!
みなさんの生活に近いところへ、実際に手に取ってもらえるものをお届けしたいと思っています。
お話しできる時期が来たら、ぜひPRさせてください(笑)
最後に、未来のイントラプレーヌに向けてメッセージをお願いします!
組織異動で意図せず新規事業開発にチャレンジすることになったとき、いったいどうしたらいいのだろう?と思っていました。
右も左もわからない中、イントラプレーヌ協会の立ち上げメンバーにお声かけ頂きました。ここの皆さんと出会ったClubhouseやFacebookグループ(Intrastar)でのやり取りが、私にとっては仕事に楽しい気持ちで向き合う支えのようになっていました。
この協会の活動を通じて、私と同じような立場の方たちを同じようにサポートしていけるといいな、と思っています!