会社のフリーエージェント制度(社内公募制度)で新しい事業(現在のあすけん)を立ち上げるチームの管理栄養士職の募集があり手を挙げて、今では株式会社askenでAI食事管理アプリ「あすけん」の国内事業統括責任者をしている道江美貴子さん。
当時は食事管理ができるヘルスケアアプリはほぼ存在せず、前例もなかったため、どのように企画開発したのか、そして今苦労していることは何なのか、フェーズが変わるごとに成長していくポイントを語っていただきました。
<プロフィール>
- 氏名:道江美貴子さん
- 会社:株式会社asken
- 役職名:取締役/管理栄養士
- 簡単な経歴:
女子栄養大学栄養学部卒業後、フードサービス大手の(株)グリーンハウスに入社、これまで100社以上の企業で健康アドバイザーを務める。
2007年、事業立ち上げに参加したAI食事管理アプリ『あすけん』は、栄養士のアドバイスが受けられる食事改善サービスとして、800万人以上が利用する国内最大級のサービスに成長。
現在、『あすけん』の事業統括責任者を務めるかたわら、栄養監修等で活動中。
著書『なぜあの人は、夜中にラーメン食べても太らないのか?』(クロスメディア・パブリッシング)
道江美貴子 さんにインタビューしました!
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください
株式会社askenでAI食事管理アプリ「あすけん」の国内事業統括責任者をしています。
私自身が管理栄養士でもあるので、創業時はアプリ企画・開発が主な仕事でしたが、現在は会社の経営の比重が高くなっています。主に、会社の組織づくりや、管轄事業部の事業戦略や進捗について相談にのったりすることが多いです。
新規事業開発に携わる事になったきっかけを教えてください
もともとaskenの親会社である株式会社グリーンハウスで、企業の社員食堂の栄養士として働いており、その当時は複数の拠点をまとめるリーダーの役割をしていました。そんな時に、会社のフリーエージェント制度(社内公募制度)で新しい事業(現在のあすけん)を立ち上げるチームの管理栄養士職の募集がありました。直感的に「やってみたい!」と思い、それに手を挙げたことがきっかけです。
事業開発の担当になってよかった!と思えるHappyなエピソードはありますか?
いちばんの喜びは、自分たちが作った事業・サービスが、0から1になる瞬間、そこからまたさらに成長していくところをずっと経験できるところです。
あすけんのスマホアプリをリリースしたのは2014年なのですが、当時の会員数は15万人ほどでした。お客様から「アプリであすけんが使いたい!」というご要望を多くいただいていたこともあり、5名くらいのメンバーで初めてのアプリ開発に着手しました。
その当時は食事管理ができるヘルスケアアプリはほぼなく前例もなかったため、メンバーで「どうやったら食事記録がしやすくなるのか」「アドバイス画面の見やすさは…」などディスカッションして、とにかく今いるユーザーさんが継続して使いやすい物を作りたい、という強い思いをもって開発しました。
そして迎えたリリースの当日、「ユーザーさんからの要望はあったけれど、本当にダウンロードしてくださるのか…?」とドキドキしていましたが、結果としては1日数千ダウンロードが何日も続くという、想像の数倍も良い結果となりました。その時はがんばって作ってよかったなと、とてもHappyな気持ちになりましたし、さらに良いプロダクトを届けなければというモチベーションにもなりました。
そこから順調にユーザー数が伸び、現在は800万人という多くのユーザー様にご利用いただいています。
逆に、事業開発の担当になって、大変だったこと、苦労したことは何ですか?
事業の売上やプロダクト開発などでも心配なことや苦労したことももちろんありますが、私が一番苦労したのは組織づくりでした。少人数のときはマネージメントらしいことはやっておらず、みんなでサービスを運営することに集中していました。
だんだんと人が増える中で、長年一緒にやってきたメンバーが退職したことをきっかけに、もっと組織づくりに力を入れないといけないんだ、ということに気づきました。そこから数年たちますが、今でもPDCAを回しながら模索している最中です。
その状態をどう乗り越えましたか?
組織づくり・チーム作りに関しては仲間が「ここはこうしたほうがいいのではないか」とダメなところを率直に指摘してくれたり、他社の良い事例を教えてくれたりと協力してくれたことで、自分自身も前向きに取り組めるようになりました。
プロダクトの責任だけでなく、組織づくりも含め会社全体の運営に責任を持つことが自分の責務なんだと腹落ちできたことで、向き合い方が変わった気がします。
今、プロジェクトの中で、取り組まれていること、実現したいことはどんなことですか?
あすけんは、自分の食事を記録すると、カロリーやビタミン・ミネラルなどの栄養素の過不足が見える化できることが特徴のアプリなのですが、足りない栄養が分かると、不足を補うには何を食べたらいいのかを知りたくなります。
この次に食べる食事をおすすめする機能を早く実現したいと考えています。栄養学的に正しいという視点だけではなく、ユーザーの気分や嗜好、家にある食材なども加味した形で実現したいです。
今後の目標やプランを教えてください!
あすけんはこれまではダイエット支援を中心に展開してきましたが、昨年の8月に妊婦・授乳婦さん向けの栄養管理ができるサービスをリリースしました。また糖尿病患者様向けの治療アプリの開発にも着手しています。
これからもあすけんを通じて多くの方の「明日の健康を作る」お手伝いができればと思います!
これからの季節、新生活スタートや夏前ダイエットなどで食事を見直す方が多く、あすけんを利用し始める方がとても増えるタイミングです。一度自分の食事を「見える化」すると意識が驚くほど変わります!ぜひアプリをダウンロードしてお試しください。
最後に、未来のイントラプレーヌに向けてメッセージをお願いします!
新規事業の立ち上げと聞くと、何か壮大なことに挑戦することのように思えるかもしれませんが、目の前にチャンスが来たら、迷わずにそれに乗ってみる、という気持ちでチャレンジしてみてください!
きっと今よりも視野が広がり、人生も豊かになる経験が待っていると思います。
株式会社asken https://www.asken.inc/
7:30 起床
9:30 出社(在宅の時も) チームメンバーと朝礼
10:00 プロダクト開発MTGなど社内MTG
12:30 ランチ
13:30~20:00 MTGや面接など
20:30 帰宅 本を読んだり、YouTubeを見たりとリラックスして過ごす
24:00 就寝