ライオン株式会社で、ご近所シェフトモ(https://www.gokinjyo-cheftomo.com/)の事業責任者として活躍している廣岡さん。事業のスタートはとても忙しく、「なんで私はこんなに大変な思いをしているのに周りは助けてくれないのか?」と、周りにイライラをぶつけてしまったこともあるそうです。その状態を乗り越えた秘訣を、お聞きしてみました。
<プロフィール>
- 氏名:廣岡 茜さん
- 生年月日:1984年生まれ
- 会社:ライオン株式会社
- 役職名:新規事業「ご近所シェフトモ」責任者
- 簡単な経歴:06年ライオン入社、衣料用洗剤のマーケティング等を経て社内新規事業プログラムで事業アイデアを提案、事業化テーマとして採択され1年後にスモールスタートを実現。
廣岡 茜 さんにインタビューしました!
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください
ビジネス開発センターという2年前に新設された本部で、様々な新規事業に取り組む仲間と切磋琢磨しながら事業開発に取り組んでいます。
そのなかで、ライオン株式会社の新規事業である夕飯テイクアウトサービス「ご近所シェフトモ」の責任者として事業開発をしております。
新規事業開発に携わる事になったきっかけを教えてください
ライオン株式会社の新価値創造プログラムNOILに自身の事業アイデアを提案したことです。それが事業化テーマとして採択され、新規事業部門の部所に異動し開発の責任者をしています。
NOILに応募した理由は2つあります。
まず「30代半ばで新しい分野にチャレンジしたい気持ちが芽生えたこと」、マーケティングの部所で10年働く中、今の仕事もやりがいがあり楽しいけれどもっと知らない世界を見てみたいという思いがありました。
2つめに「具体的にやってみたい事業テーマがすでにあったこと」です。自分がワンオペ育児のなか、日々の料理に悩んでいて近くの飲食店さんに夕飯をつくってもらうということをやっており、それが周りのママ友にも広がったことから「これは多くの人の課題を解決するサービスになるかもしれない。」と感じていました。NOILの案内がきたときにはこれは提案するしかないと思いましたね。
NOIL提案のときから今もターゲット・コンセプトは変わっておらず、「料理に悩む忙しい方に向けた、近くのお店で夕飯おかずを受け取れるサービス」が、ご近所シェフトモというサービスです。
今、担当されているプロジェクトはどのような状況ですか?
ライオン株式会社の新規事業としてスモールスタートしています。
スケール化を目指してMVPで事業性を検証しています。
現在約60店の飲食店さんが加盟してくださっていますが、その半分以上は自分で開拓しました。営業出身ですが新規営業は初めてでしたので手探りでしたが、とにかく熱量で押しまくりました。
そしてLINEで注文できるシステムを開発し、登録者数は6000名を超えています。まだ完成度は決して高くない状態ですが、ありがたいことに様々なメディアで紹介していただきユーザーさんが順調に増えています。
ただ、まだまだ「近くに店舗が無いから使えない。早く加盟店を拡大してほしい」という叱咤激励の声をいただいており、今もパートナー企業の協力も得ながら拡大に向けて全力で進めています!
※MVP = Minimum Viable Product 必要最低限の機能を実装した状態でユーザーの反応を確かめること
事業開発の担当になってよかった!と思えるHappyなエピソードはありますか?
事業に自身の経験や思いを100%ぶつけられる点です。
以前のマーケティングの仕事では顧客第一主義で商品開発をし、自分の1生活者としての思いは封印していましたが、なんとなくモヤモヤすることが多かったです。
今は全力で自分の思いをぶつけられるので、失敗しても納得できますし、手ごたえを感じる出来事があったときは大きな自信に繋がっています。
また社内外の様々な方との繋がりが増え、私のサービスに共感していただき、多くのアイデアもいただいています。ワクワクしてアドレナリンが放出し、眠れなくなることもしばしばです(笑)。
逆に、事業開発の担当になって、大変だったこと、苦労したことは何ですか?
ポジティブな性格なので大変だったことはすぐ忘れてしまうのですが(笑)、初期はとにかく手作業で検証をまわしていて多忙だったので精神的に余裕がなく、サポートしてくれているメンバーに不満をぶつけてしまったこともありました。そして、「なんで私はこんなに大変な思いをしているのに周りは助けてくれないのか?」と、悲劇のヒロイン症候群状態に陥っていた時期がありました。
当時は周りのメンバーに迷惑をかけ、嫌な思いもさせてしまいましたが、雨降って地固まる? で今はより仲良くなれています(笑)。
その状態をどう乗り越えましたか?
いい子ぶらずに一度キレたことで、腹を割って話せるようになりました。
今はつらいときに話をきいてもらえ、助けてもらえる存在になっています。自分で乗り越えたというよりは、相手の器の大きさのおかげですね。
大きな器で私の思いを受け止めてくれた仲間に後から話をきくと、一喜一憂し、ときには愚痴を吐きながらも、自分の手足で前進している私の姿を見てもっと応援しなきゃという気持ちになってくれたそうです。
ということで、私が歩み寄ったというより仲間が私に歩み寄ってくれたという方が近いです。とにかく私は走り回る、しゃべり倒す、衝突・失敗を恐れずガシガシ前進する、それしかやっていないかもしれません。
嬉しい時もつらいことがあったときも、いつも大きな器で受け入れてくれる仲間に感謝しかないです。根っこは「ライオン社員」という軸でつながっているのも大きいのかもしれませんね。
今、取り組んでいることはどんなことですか?
スケール化を目指して、「横展開の型」や「広がる仕組み」を考えています。
中長期の戦略につながるようなアイデアも少しずつ着手しています。
具体的には福利厚生ビジネスやテイクアウト容器のリターナブル対応などです。
夢がどんどん広がって、時間がまったく足りてません!
今後の目標やプランを教えてください!
23年までにサービスの全国展開を実現することです。
メインは共働き子育て層向けのサービスで、世の中のデリバリーサービスと比べるとニッチなところを狙っていますが、その分濃く深く、お客様の生活に根付くようなサービスを目指しています。
これは、私自身の野望でもありますが、個人的に強く共感している「よりよい習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」というライオンのパーパスを自分が実現していきたい、という思いからも来ています。
PRしたいことなどを、どうぞ!
ご近所シェフトモは、「忙しい中でも自分を大事にできる社会をつくる」をVISIONに、可処分時間を生み出すことをミッションとしています。
その手段として、「料理に悩む方が、近所の飲食店さんに家庭向け夕飯おかずをつくってもらえる仕組み」を提供しています。これは、私自身の「子育て中でも大好きな仕事をあきらめたくない」。そして「子供との時間はイライラせず笑顔の自分でいたい」という強い思いが起点となっています。
この思いに共感していただける方、少しでも興味を持っていただいた方はお声がけいただけたら幸いです。
まだまだ加盟店が少ないですが、ぜひ機会があればサービスもお試しください♪
最後に、未来のイントラプレーヌに向けてメッセージをお願いします!
新規事業に携わってから毎日が圧倒的に慌ただしいことは事実です。
でも、30代半ばでふとキャリアに迷ったあの時、自ら手を挙げこの道を選択したこと、間違いはなかったと自信をもって言えます。毎日が楽しくてたまらないからです。ぜひ、チャレンジしてみませんか??
ちなみに、ご近所 シェフトモの誕生秘話を、赤裸々にnoteに綴っています。もしご興味あればぜひ覗いてみてください!
note: https://note.com/acmtowl/n/na18b698df14f
ご近所 シェフトモ https://www.gokinjyo-cheftomo.com/
7時半 起床
8時半 子供を保育園に送り
9時~12時 テレワークでメール返信やオンラインミーティング等
12時~13時 ランチ休憩
12時~18時 クライアントである飲食店を訪問する等外出
18時半 保育園お迎え
21時 子供就寝後、趣味や仕事など