老舗の百貨店でも面白いことをしたい！｜比留間由依さん

DX推進部デジタル事業開発という部署の中で、デジタル技術を活用した新規事業の企画検討を行っています。「時間と場所の制約を超える」ことが部門のミッションで、自社の強みを活かしながら、リアル店舗の場所の制約に捉われない事業を検討しています。

以前から新規事業に興味があり、また30代半ばになったら勉強し直したいと思っていたので、社内の公募制度を活用し、事業構想大学院大学という新規事業を中心に学ぶ大学院に通いました。そこで新規事業に対する熱量が上がり、丁度部署が新設されたということもあって、公募制度を活用して異動し、本格的に新規事業に携わることになりました。

ショールーム店舗の＜明日見世＞は、大丸東京店4階にオープンして約2年です。テーマに沿って、普段インターネットを中心として販売しているD2Cブランドを3カ月毎に入れ替え、お客様が何度でも足を運びたくなるような魅力的な店づくりを目指して運営しています。未来につながる素敵なモノとの出会い、そこに隠されたストーリーや想いを届ける場として、お客様や出展企業様からご支持頂いています。

検討中の新規事業としては、シニア層向けの旅と学びを提供するようなものを検討しています。日々企画を固めながらインタビューやヒアリング、デスクトップリサーチなどを行っており、まずは小さく実証実験をしたいと思っています。

既存事業では出会えない方々（起業家の方、社外の新規事業担当の方など）との出会いがとても嬉しいです。全く異なる業界・職種の方とやり取りをさせて頂くことも多く、自身の知識や知見の幅の広がりを感じます。まさか百貨店に入って、この会社の人とやり取りするとは思わなかったな、ということもよくあります！

良くも悪くも認知度が高くイメージが強い業界だという点に難しさを感じています。以前BtoB領域の新規事業を検討していたのですが、インタビューをさせていただく中で、「百貨店がなぜ？」というお声を多数頂きました。皆さんにとって納得感のある事業を開発することは難しいと思うのですが、自社がやる必然性を特にお客様に理解いただけるような事業を創出していきたいですね。