今回ご紹介するのは、丸井グループ社内で、グループ公認イニシアティブ「社内起業家コミュニティ検討イニシアティブ」に参画し、本業と両立しながら、社内外を巻き込んだ起業家コミュニティ形成に向けて活動を行う森本梓さん。丸井グループでは、社外取締役のピーターD.ピーダーセンさんが監修の下、社内横断イニシアティブでソーシャル・イントラプレナー本の書籍翻訳・出版に取り組まれたり、イニシアティブ活動のコミュニティ立ち上げにあたりセミナーなども企画運営されています。記事の写真にあるようにイントラプレーヌ協会メンバーもご縁があり当日セミナーに参加しましたが、当日は社長もご参加、社外取締役もご参加と、経営陣の協力、意識の高さに心から感動しました。さらに写真にも登場するお子様たち(小学生!)もセミナー参加しており、巻き込み力がすごいな!と感動しました。そして、森本さんのように世の中の働くお母さん・お父さんが子供たちに「お母さん(お父さん)すごいね!」と言われるようなタッチポイントを、会社で作ることを可能にして次への一歩が踏み出せるケースとして、多くの人や企業が真似できると良いなと思います!(イントラプレーヌ協会・椿)
<プロフィール>
- 氏 名:森本 梓
- 会社名:株式会社マルイホームサービス (丸井グループ)
- 経 歴:2002年入社後、業務企画を中心に、ムービング、マルイファシリティーズ、丸井グループ 不動産事業部、okos、マルイホームサービスとさまざまなグループ会社を経験。産休・育休で約4年、会社から離れた経験も。現在は、賃貸マンション事業のマルイホームサービスで、賃貸マンション管理事業の物件開発を担当。兼務で、グループ公認イニシアティブ「社内起業家コミュニティ検討イニシアティブ」に参画し、本業と両立しながら、社内外を巻き込んだ起業家コミュニティ形成に向けて活動を行う。
森本 梓さんへインタビューしました!
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください
社員が積極的に会社プロジェクトなどに参加する社風を丸井グループでは「手挙げの文化」と呼んでいますが、私も積極的に「手挙げ」を行い、本業以外のところで様々なプロジェクトなどに参画しています。今回は、私が2023年~参画している「社内起業家コミュニティ検討イニシアティブ」についてご紹介出来ればと思います。丸井グループでは個人が企業に所属していながらも企業が持つリソースや社会的影響力を上手く活用しながら社会を変えていくソーシャル・イントラプレナーという働き方こそ、社会課題解決をさらに加速させるのではないかという思いのもと、ソーシャル・イントラプレナーの認知拡大と活躍推進に向け活動しています。その活動は
2021年からスタートし、社内起業家輩出に関する英文の書籍「The Intrapreneur’s Guide to Pathfinding」を日本語訳した上で出版したり、2022年度は、国内で社会課題解決が進まない企業・組織と個人の双方が抱える課題解決やソーシャル・イントラプレナーの活躍推移に向け、日本初のイベント「ソーシャル・イントラプレナー・フォーラム」を開催してきました。そんなイニシアティブで自分も何か出来るのではないかと第3期メンバーとして「手挙げ」を行い、社内外のソーシャル・イントラプレナーコミュニティの形成に向けて活動中です。
「イニシアティブ活動」に携わる事になったきっかけを教えてください
子どもたちが生まれてから、「次世代にために自分が残せるものとは?」を強く意識して仕事に取組むようになりました。そんな中で、娘の一言がきっかけとなり、2019年に開催された社内の新規事業コンクールに応募しました。小さな子どもを持つお母さんたちが安心して働けるサービスのアイデアを考案し、100件以上の応募の中から優秀賞(第2位)を受賞することが出来ました。この経験が新規事業に携わるきっかけを与えてくれ、本業おいても新しい発想で物事を組み立てたり、グループでの新規事業を考案するようなイニシア
ティブでの活動に積極的に「手挙げ」をするようになりました。
イニシアティブの活動を行っていてよかった!と思えるHappyなエピソードはありますか?
10月19日に「第2回ソーシャル・イントラプレナー・フォーラム」を開催したのですが、開催にあたって国内外で活躍されている多くのソーシャル・イントラプレナーの方に共感・応援していただけたことと、開催後の参加者の方からの「フォーラムをきっかけに一歩踏み出してみようと思いました」とのポジティブなお声もたくさんいただき、私たちの活動でソーシャル・イントラプレナーの輪が広がっていると実感できたことはとても嬉しかったです!また、当日は子どもたちも参加させてもらい、「お母さん」の仕事姿をリアルで見せてあげられたこと、子どもたちから「お母さんすごいね!」って言ってもらえたことは次の一歩への励みにもなりました。
▼「第2回ソーシャル・イントラプレナー・フォーラム」の様子
https://www.youtube.com/watch?v=W6nb9c7iLpM
逆に、イニシアティブの活動を行うにあたり、大変だったこと、苦労したことは何ですか?
イニシアティブは丸井グループ各社から、メンバーそれぞれが想いをもって参画している為、「社内起業家コミュニティ検討」といっても最終的に目指す絵姿が違っていたり、そのアプローチ方法が違っていたりもします。一つ一つの項目おいてメンバー全員で認識をすり合わせていくこと(最終ゴールを何におくのか、ターゲットは誰なのか、どんなコミュニティを形成したいのかなど)は非常に大変でした。またメンバー全員の所属部署が異なる為、全員が揃ったミーティング設定一つとっても苦労しています。
また、今回フォーラムを開催するにあたっては、とにかくご登壇いただく方を見つけ出すことが大変でした。私自身も関連書籍を読み漁ったり、検索をかけてヒットした方に直接問い合わせるなど、国内外で活躍するたくさんのソーシャル・イントラプレナーにコンタクトをとりました。
その状態をどう乗り越えましたか?または、乗り越えようとされていますか?
異なる部署から集まったチームだからこそ「共感」や「対話」を通じて、「個の力」を発揮させ「チームの力」にすることを大切にして活動を行っています。時間はかかりますが、対話を通して、メンバーに対する深い共感を得られたり、新たな発想が生まれたりすることもありました。対話の文化と土壌がある丸井グループならではの乗り越え方かもしれません。
また、今回10月19日のフォーラムにご登壇頂いた金丸さまは、娘から聞いた情報がきっかけで、過去のインタビュー内容を調べているうちにその働き方や生き方や共感し、熱い想いを込めてメールしたことがご縁でご登壇頂くことになりました(笑)
今、イニシアティブ活動の中で、取り組まれていること、実現したいことはどんなことですか?
今年度のイニシアティブ活動としては、ソーシャル・イントラプレナーの拠り所となるようなコミュニティ形成を目指しています。すでにソーシャル・イントラプレナーとして活躍されている方に加え、興味はあるけれど何から始めればいいかわからないという方をも巻き込みながら社会の大きな渦にしていければと思います。
今後の目標やプランを教えてください!
当社グループの中で経験したことがない業務や、新しい協業先への出向などへのチャレンジも視野に入れ、人と人とのつながりを大切にしながら仕事をしたいと思っています。まだ知らない分野で活躍されている方と、枠にとらわれない、ワクワクするような働き方・生き方をしていきたいです!
PRしたいことなどを、どうぞ!
現在、2024年度からのソーシャル・イントラプレナー・コミュニティの本格稼働向けて、トライアルイベントなどを予定しています!詳しい内容は、丸井グループ公式Xや社内起業家イニシアティブのFacebookにてお知らせいたしますのでぜひチェックしてみてください!
最後に、未来のイントラプレーヌに向けてメッセージをお願いします!
新規事業コンクールからスタートした私の新規事業への挑戦はまだまだ道半ばで失敗することばかりです。しかし、「やらずに後悔より、やって失敗」の方が、次につながり、自身の成長につながる一歩になると信じて仕事をしています。これからも私は「次世代のために自分が残せるもの(新規事業)」に拘っていきたいなと思っているので、ぜひ、この記事を見て下さっている方とも会社の枠を超えて一緒に「共創」ができたら良いなと思います。人生を「明るく、楽しく、前向きに」ワクワク楽しみましょう!
■SNS、書籍紹介
書籍『ソーシャル・イントラプレナー~会社にいながら未来を変えられる生き方~』
国内では馴染みの少ないソーシャル・イントラプレナーという「未来を変える生き方」をより多くの方に知っていただくため、社内横断イニシアティブで書籍の翻訳・出版に取り組みました。
原著『The Intrapreneur’s Guide to Pathfinding』(著者:マージョリー・ブランズ/マギー・デ・プリ―/フローレンシア・エストラーデ)は、グローバル企業で活躍するソーシャル・イントラプレナーの知識・スキル・活動ノウハウなど、組織の中で社会を変えられる生き方が、実例を踏まえ紹介されています。
今回、ピーダーセンさんと原著者の一人、マギー・デ・プリ―さんとのご縁によっての翻訳・出版が実現し、翻訳作業は、ピーターD.ピーダーセンさん監訳のもと、イニシアティブに参画する社員が担当しました。所属する組織で、社会課題解決を推進したい方にぜひ手に取っていただきたい一冊です。
丸井グループの公認x(旧ツイッター)やFacebookにて活動を発信しておりますのでぜひご覧ください。
この指とーまれ! │ 丸井グループ(@maruigroup)さん / X (twitter.com)
小学生の二人の娘がいます。会社制度のフレックス勤務やリモートワークなども活用させて頂きながら何とか毎日やりくりしています。シングルマザーの為、子どもたちとの時間も何とか捻出したいなとスケジュールや時間のメリハリは常に意識しています。
下記のようなスケジュールで業務(リモートワーク・出社)をしています。
5:00 起床、業務に向けた準備(頭の中でイメージ)&家事
6:30 子どもたちを起こして朝食
7:30 小学校へ見送り
8:00 リモートワーク開始(本社への移動中にメール等のチェック)
13:00 出社(本業業務+イニシアティブメンバーとのMtgなど)
17:00 リモートワーク終了
18:00 学童お迎え
19:00 リスキリング(大学の講座受講)
~家事と勉強と子どもたちとの時間~
24:30就寝(子どもは22:00頃には就寝)