入社4年のタイミングで社内公募に応募し、新規事業の企画、立ち上げから運用を行う部署に異動して、これまでに2つの家庭向けのサービスの立ち上げを経験した新田さん。現在は、育児休職中ですが、職場復帰後は、手がけたサービスをさらにスケールさせるだけでなく、子育て経験を生かした新サービスを立ち上げたいと目を輝かしながら語ってくれました。
<プロフィール>
- 氏名:新田友希さん
- 生年月日:1991年生まれ
- 会社:東京ガス株式会社
- 簡単な経歴:大学卒業後、同企業のパイプライン事業部でガス管の設計を担当。入社4年目に自ら手を挙げ、新規事業開発部署に異動。「空き家管理サービス『実家のお守り』」や「東京ガスのハウスクリーニング」の立ち上げを行う。プライベートでは、SVP東京という団体で、社会課題に取り組む起業家を支援している。
新田友希さんにインタビューしました!
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください
家庭向けサービスの企画・立ち上げから運用まで行う部署で働いています。現在は、2件の新サービスに取り組んでいます。
空き家管理サービス「実家のお守り」:親が介護施設に入所した等で、人が住まなくなった家の管理を代行するサービスです。
東京ガスのハウスクリーニング:エアコンクリーニングやレンジフードのクリーニングなど、普段自分では手が出ないところのクリーニングを行うサービスです。
新規事業開発に携わる事になったきっかけを教えてください
入社4年目に社内公募制度を利用して、新規事業開発の部署に異動しました。
自分の作ったものが、お客さまの役に立っているという実感を得たいと思い、ダイレクトにお客さまの反応が見られそうな新規事業開発に興味を持ちました。
今、担当されているプロジェクトはどのような状況ですか?
空き家管理サービス「実家のお守り」は、2019年から実証実験を開始しています。数十名の空き家管理者にインタビューを行ってサービス構築をし、社内でのトライアルを経て、市場での販売開始に至りました。
2020年には新聞記事にも取り上げられ、徐々にお客さまが増えてきています。
東京ガスのハウスクリーニングは、2021年にサービスを開始しました。多忙な共働き世帯が、WEBサイト上で簡単に予約確定できるシステムとなっており、多くのお客さまからお申し込みをいただいています。
どちらのサービスも、更なるスケール化を目指して、運用・改善を行なっています!
事業開発の担当になってよかった!と思えるHappyなエピソードはありますか?
空き家管理サービスの立ち上げの際に、印象に残っているお客さまとの出会いがありました。その方は、親の介護を行いながら、小さい子どもを育てるダブルケア状態。さらに親の住んでいた家の管理も行っていました。忙しい生活の中で、家の管理が十分にできておらず、常に心の隅にのしかかっていたそうです。空き家管理サービスを知ったときは、「まさに探していたものだ!」と感じ、申し込んでくださいました。
サービス提供後にお話を聞く機会があり、「家の管理を任せたことで、プレッシャーから解放されました」と清々しいお顔でお話ししてくださいました。
自分が立ち上げたサービスが求められていると実感できましたし、何よりその方の力になれたことが本当に嬉しかったです。
逆に、事業開発の担当になって、大変だったこと、苦労したことは何ですか?
先行事例がない新しいサービスの立ち上げだったので、社内の方々に応援してもらえるようになるまで時間がかかりました。
うちの会社でやる必要があるのか、そのサービスは本当に売れるのか、など厳しいご指摘もいただき、なんでもっと前向きに応援してくれないの!と凹んだこともしばしばありました。
その状態をどう乗り越えましたか?
課題を自分ごとにし、自分の言葉で話せるようになったことで、徐々に味方が増えていったと思います。例えば、空き家を持っている方数十名に話を聞いたことで、今や自分が空き家を持って困っているくらいの感覚になっています。自分の言葉でサービスの良さを説明できるようになったことで、説得力が増し、社内の方が興味深く聞いてくれるようになったと感じます。
また、実際に空き家を管理して困っている社員とお話しするときは、「換気が大変だけど重要ですよね!」など、その方に共感してお話をできるようになったことで、話が盛り上がりました。
実際にその方はサービスにも加入してくださいました!ただ、情緒的な部分にのめり込みがちで、データを用いた事業戦略や社内の説明などは苦手分野なので、先輩方に助けていただいています。
お客さまのリアルな声、それを踏まえた私のやりたいこと、客観的なデータ等の裏付けを持って説明することで、社内の方に共感してもらえ、応援してくれるようになるということを肌で感じました。
今、取り組んでいることはどんなことですか?
現在は育児休職中ですので、職場の目線から少し離れ、1ユーザーとして世の中のサービスや困ったことを見つめています。
「確かに子どもがいると、空気のキレイさも気になるので、エアコンクリーニングをしたくなるな」など、改めて自社サービスの良さも実感しています。とはいえ、現状は慣れない子育てに追われて、てんやわんやしておりますが・・・。
実は、先日祖母が亡くなり、親が相続や実家の管理で苦労しているのを目の当たりにしています。
祖母の家の片付けは私も手伝いに行きました。ついに自分も空き家管理者になるか!?という状況になり、悲しみもありつつ、少しワクワクしています。
今後の目標やプランを教えてください!
職場に復帰したら、立ち上げた2件のサービスを、さらにスケールさせていきたいです。
また、子育てを通して、子ども関連の悩みや困りごとが自分ごと化されました。
今後は、子育ての経験も生かして、更なる新サービスの開発・運用に従事していきたいと思っています。
PRしたいことなどを、どうぞ!
新サービスの開発で、色んな方のお話を聞いていると、仕事・家事・子育て・実家のこと・相続など、さまざまな課題を抱え込んでおり、大変なことを頑張ってやっているのに、それが大変だと気づいていない方がたくさんいらっしゃるなと感じます。本当に譲れないことや、好きなことだけ自分でやって、あとは外注したり自動化できればいいのにと思います。
でも、まだまだ解決するためのサービスが足りなかったり、世間の固定概念に縛られていたりするので、その状況を何とかしたいです。
困っている人の負担が少しでも軽くなるように、自分にできることを頑張っていきたいと思います!
最後に、未来のイントラプレーヌに向けてメッセージをお願いします!
最前線で活躍している女性のお話を聞く機会はとても大事だと思います。私の場合はですが、成功体験のみを聞くと、自分には難しいかも・・・と思ってしまうので、楽しかったことなどに加えて、失敗事例なども聞くと、自分にもできるかも!やってみたい!という気持ちになります。
新規事業開発は、やってみると毎日が学びと刺激でいっぱいです。
大変なこともありますが、それ以上に楽しいことや嬉しいことがたくさんあると思います。一緒に新しいことを始めて、人生を楽しみましょう!
サービス・会社URL 空き家管理サービス「実家のお守り」:https://tg-akiya.jp/
東京ガスのハウスクリーニング:https://kaji.tokyo-gas.co.jp/
7時起床
8時半 リモートワークで業務開始、オンラインミーティング等
12時〜13時 昼食
13時〜18時 オンラインミーティング等
19時 夕食
20時〜22時 趣味、プロボノ活動等
23時 就寝